しかし、お隣の国である韓国と比べるとジュニア単身で留学するお子様の数や情報がとても少ないのが現状です。
ということで、今回は、フィリピン留学元カウンセラーの私が、フィリピンの単身ジュニア留学を2回経験している10歳の娘にフィリピンと日本の違いを聞いてみました。
「フィリピンって、どんな国?」
「フィリピンって、楽しいの?」
「フィリピンの人たちってやさしいの?」
子供目線を元に日本とフィリピンの違いをまとめてみました。
大人の方と同じような感想ももちろん入っていますが、今回は子供が感じた違い点にフォーカスしてみましたので、是非参考にしてみてください。
フィリピンの生活環境
娘に違いを聞いている中で、フィリピンと日本の違いで、一番多くあがった項目が生活環境でした。
フィリピンはまだまだ発展途上の国なので、インフラが整っていません。
「日本は素晴らしい」と感じた点が多かったようです。それでは見ていきましょう。
道路の整備に差がある
まず、娘が一番驚いていたのは「道路の整備の差」です。
マニラ空港周辺は日本と変わらない整った道路ですが、大通りから外れた道はガタガタで砂利道が多いです。
娘が留学した語学学校「LPU PLC」周辺は田舎なので、特にその違いが顕著だったかもしれません。
また、フィリピンで雨が続いて降ると道路に水が溢れていたことも驚いていました。
というのも、娘が留学していた8月はフィリピンでは雨季のため、雨で道路が冠水するのは割と一般的です。
確かに、日本だと「雨季だから道路が冠水する」ってほぼないですよね。
そういった意味では、日本のインフラとフィリピンのインフラの差は大きい違いですよね。
インターネットが不安定
次に「フィリピンでは、インターネットが不安定」ということでした。
これも納得です。フィリピンでは、インターネットがあるとはいえ、雨が多い日にはインターネットが弱くて、つながりにくかったり、表示速度が遅かったり、快適に感じないことがあります。
特に娘が留学した「LPU PLC」は、ジュニアの留学生が携帯電話に頼りすぎたり、ホームシックになったり、携帯電話ばかりで語学学校内でお友達作りの障害にならないように「水曜日の20分間と土曜日・日曜日・祝日」だけと決めています。
留学している子供たちが、使えるときに皆が一斉に使うと、速度が遅くなるので、そう感じたのかもしれません。
トイレが汚い
はやり、一番娘が驚いた違いは、
「トイレにトイレットペーパーが流せない!」
ということでした。
これはフィリピンで、大人も必ず感じるカルチャーショックです。
フィリピンでは、基本的にトイレの横にゴミ箱が置かれていて、そこにペーパーを捨てます。
また日本みたいに、トイレに必ずしもトイレットペーパーがついているとは限らないので、トイレットペーパーは必ず持ち歩いてください。
その他に、便座が汚かったり、時には便座が壊れている、便座がないなどトイレでは苦労することがあると思います。トイレ事情は覚悟してください。
水道水は飲めない
続いて、娘が挙げた違いは、「フィリピンでは、水道水が飲めない」ということです。
確かにそうですね。そもそも世界で水道水が飲めるのは珍しいですからね。子供にとっては大きな違いだったようです。
フィリピンの語学学校では、どの学校もウォーターサーバーがありますので、安心してくださいね。
室内のエアコンが強い
次の娘が感じた違いは、「室内のエアコンがガンガンに効いている」ということです。
これは私も失敗した経験があります。
飛行機内、空港の待合場所、レストラン、ショッピングモールや映画館へは、上から羽織るものを持っていきましょう。
語学学校のお部屋にエアコンがあり、寝るときに暑いからとつけっぱなしにすると、風邪をひくレベルで寒くなります。
エアコンで風邪をひく人が多いので、要注意ですね。
フィリピンの物価
続きまして、娘がフィリピンで楽しめたショッピングから「物が安い」ということです。
お土産で沢山のかわいいボディスプレーやマニュキュア、Tシャツなど買ってきました。安くて日本で売っていないし、可愛かったからと。
ボディスプレーは安くて1つ120円ぐらい、マニュキュアは70円、Tシャツは300円ぐらいのものがあります。
娘が4週間の留学で使ったお小遣いは、「学校が主催するアクティビティで約4,000円」、「その他土日の外食やお土産やお菓子で約7,000円」でした。
買い物をすることも、実践英語を勉強する場なので、物価が安いのはフィリピン留学の大きなメリットですね。特に女の子は、買い物大好きですからね。
フィリピンの乗り物
以前ブログでご紹介しましたが、フィリピンには様々な乗り物があります。
日本は電車やバスが発達していて、それ以外の乗り物はタクシーぐらいですよね。
フィリピンの乗り物については、大人の方がフィリピンへ行っても同じ印象かもしれませんが、みていきましょう。
日本にない乗り物がある
まず乗り物で、娘が感じたのは「日本にはない乗り物がある」ということです。
私も本当にそう思います。この記事を書く前に乗り物についてのブログを書いたぐらいですから。
上のある写真のような乗り物で、雨の日も雨よけカーテンみたいなものでトライシクルには乗りますが、普通に濡れます。(笑)
トライシクルも日本のタクシー同様に、目的地の前でしっかり降ろしてくれます。
しかし、フィリピンドライバーさんあるあるなのですが、ドライバーさんは知っている風で、場所を知らないこともあります。
ドライバーさん若しくは乗る人がしっかり場所を分かっていないと、迷う可能性があるので、その点は注意してくださいね。
交渉して、運賃を決める乗り物がある
乗り物でもう1つ「都度交渉して運賃を決める乗り物がある」ということにも驚いたそうです。
これも日本では考えられないし、すごく良い経験だと思います。
トライシクルやペディキャブといわれる乗り物は、相場はありますが、基本手的には「行き先、人数、混雑状況、天候など」で運賃をドライバーさんと交渉するようになります。
距離や相場を知らない外国人観光客には、一般的な相場よりかなり高い価格を要求してくることがあります。
必ず周囲の人におおよその相場を聞いてから、利用するようにしましょう。
車と車の間での物を売っている子供がいる
こちらは娘が、乗り物というより車が走っている状況で驚いたことになりますが、「車と車の間での物売りしている子供」です。
フィリピンの社会問題として、貧富の差があります。
貧しい人はゴミ拾いをして、収入を得たり。。子供も大切な労働源となってしまうことがあります。
フィリピンで、この状況を見て、子供だけでなく大人もやはり衝撃を受けると思います
かわいそうと一言で言ってしまえば簡単かもしれませんが、生きていく上で必要で、お金を得ることは大切で、いかに自分が恵めているのかを感じるところもあります。
フィリピンの文化
フィリピンと日本との違いで、娘は特に環境面は多くの違いを感じたようです。
文化面ではどのように感じたのか見ていきたいと思います。
スプーンとフォークでご飯を食べる
食べもので、何か違うなと思ったところは「スプーンとフォーク」が基本的に使われるカトラリーということでした。
フィリピンのファーストフードでもレストランでも基本的にスプーンとフォークが出されて、これを使って食べるスタイルでした。
お箸文化の日本では、確かにとても新鮮に感じますよね。
基本的にフィリピンの語学学校は、日本人オーナーさんや韓国人オーナーさんが運営しています。韓国もお箸を使う文化があるため、語学学校ではお箸が出ますよ。
マクドナルド・ジョリビー・ケンタッキーにご飯メニューがある
これは確かに日本と違いますよね「日本ではハンバーガー屋さんのマクドナルドやケンタッキーでご飯がついてくるメニューがある」ということです。
フィリピンでは、上の写真のようなチキンとご飯がセットになっているメニューが一番人気があります。
最初は「いやいや合わないでしょ?」と思いますが、食べてみると美味しくて、虜になります。私は、フィリピンに行った際は必ず食べますね。
お正月のイベントが賑やか
娘は、2回目の留学で、フィリピンでクリスマスとお正月を過ごしました。
そこで一番驚いたことは、お正月は、日本のように静かに過ごすのではなく、「どこのお家でも花火が上がっていて、こんなに騒がしいというか楽しい雰囲気のお正月」ということです。しかも打ち上げ花火だそうです。
LPU PLCの語学学校でも花火を上げたそうです。
フィリピン留学では、基本的にクリスマスや年末年始は学校の授業が休講です。
ですので、英語力アップだけを目的にしている人にはオススメしませんが、英語力だけではなく異文化交流や理解を考えている人には良いのかもしれません。
フィリピン人について
フィリピンが日本と違って一番好きなところはどこかと聞くと「人の心が広くて、いつも笑顔で、怒らず褒めてくれて~~」などなど、語学学校で出会った先生をべた褒めしていました。
これを聞いて、フィリピン大好きな私は、心の底から嬉しかったです。というのも、私もフィリピンが好きな理由は「人」です。
フィリピンに行ったら、フィリピン人の温かさを是非感じてみてください。
おわりに
いかがでしたか。
フィリピン留学では、英語を学ぶだけでなく、やはり異文化理解が大きなウリだと思っています。
設備がしっかりしていない、衛生面が良くない、治安が心配だなどフィリピン留学について、ネガティブなことを気に出すと、日本と比べればすべてが劣ります。
しかし、それ以上に得るものが大きいのがこのフィリピン留学だと思っています。
日本という恵まれた世界だけでなく、どの世界でも生きていける人になりたい、子供になって欲しいという方は是非フィリピン留学へどうぞ!