「なぜ、フィリピン人は英語を話せるの?」
「フィリピンの公用語は、タガログ語だよね?」
「実際、フィリピン人の英語力って高いの?」
という疑問を持つ方は少なくないです。
実際にオンライン英会話の講師は、フィリピン人が非常に多いですよね。
また、フィリピン留学も人気とは聞くけど、なんでフィリピン人って英語が話せるか疑問に思ったことは一度はあるのではないでしょうか。
そこで、今回はフィリピン人が英語を話せる4つの理由をまとめてみました。
フィリピン留学やフィリピン人講師のオンライン留学を検討している方の参考になれば幸いです。
フィリピンで使われている言語は?
フィリピンでは、「フィリピン語」と「英語」が公用語として定められています。
フィリピンは、英語を話すことができる人数が世界で5位の国です。
What are the Top 10 English Speaking Countries?
人口に対して英語を話す割合が「63.73%」となっており、フィリピンでは英語が話されている割合が高い国なんです。
フィリピンでは、フィリピン語と英語が混ざった「タングリッシュ」という言葉もあるぐらい、日常生活で馴染みがあります。
ただフィリピン人は話をするときは、タガログ語だけで話したり、英語だけで話したりすることはあまりありません。
タングリッシュに慣れていないと結構ややこしく、英語で話していたと思えば、タガログ語で話し始めたり、、、
英語がわかる友人に「何となくは分かるんだけど、途中聞き取れなかった」と言ったら、「途中、タガログ語が入ったからかなぁ」と言われたことはよくありました。
フィリピン人が英語を話せる4つの理由
フィリピンには、英語以外に地域ごとの言語が多数あります。
その中で、なぜ、こんなにも多くの方が英語を話すのでしょうか。その4つの理由をご紹介します。
理由1. 長きに渡る植民地の影響
まず、1つ目の理由は植民地の影響です。
そもそもフィリピンには、タガログ語をはじめ、170以上の言語があると言われています。日本の方言とは違い、意思疎通ができないぐらいです。
しかし、フィリピンはスペイン・アメリカと長く植民地支配がありました。
アメリカ植民地支配:1902年~(45年間
スペイン統治下ではスペイン語が公用語、アメリカ統治下ではすべての教育を英語で行わせ、英語教育に力をいれていた背景があります。
アメリカが英語教育に力を入れたことで、1922年マニラ市議会では、議会用語に英語を採用し、その後25年までには裁判や官公庁の採用試験もすべて英語で行われるようになりました。
フィリピンで英語が話されるきっかけは、アメリカがフィリピン人への英語教育に力を入れたことだったのです。
理由2. 日常の中に英語が溢れている
2つ目の理由は、フィリピンの日常の中に英語が溢れています。
例えば、フィリピン政府からの公的な文書、広告、ショッピングセンターのポスターなどが英語で書かれています。
また、TVや海外映画では、日本のように吹き替えされずに英語のまま公開されていますよ。
小さいころから日常生活の中で、英語に触れる機会が多くあるので、英語に対して抵抗がないと言えます。
公用語なので当たり前ですが、フィリピンで英語が話されているいるということを知らなかった方には驚きですよね。
理由3. 学校の授業が英語で行われている
3つ目の理由は、学校の授業が英語で行われています。
フィリピンでは、小学校から大学まで英語で授業が行われています。授業では英語を「習う」のではなく、英語を「使って」、勉強します。
なので教科書は全て英語で書かれていて、英語が理解できることは学校で学習する上で、フィリピン人にとって必須です。
私は、タガログ語を勉強しにフィリピンの大学へ留学しましたが、大学の授業ではタガログ語を話す機会が少ない印象があります。
授業以外で話すときは、基本的に現地の言葉で話すことが多かったですね。ちなみに、先生や友達にタガログ語を教えてもらったり、会話ではタガログ語を中心に使ってもらったりましたよ。
また、将来的に英語を使って仕事をするような「ジャーナリズム」、「英語」、「看護」を専攻している生徒は比較的英語力が高かったです。
やはり、常に英語が必要なので勉強すれば、必然的に英語力が上がっていくのだろうなという感じですね。
理由4. 英語が話せると良い仕事へのチャンスが増える
4つ目の理由は、フィリピンでは英語が話せることが高収入につながります。
具体的な例として、英語が話せることで
・アメリカを中心とした海外からのアウトソーシング先(コールセンター)
・英語講師
・海外への出稼ぎ(看護師・ヘルパー)
などの仕事に就くチャンスがあります。
フィリピンでは貧富の差が大きいため、英語が話せることでより良い仕事につけ、家族を貧困から脱することが可能です。
また、フィリピン人は公用語だからという理由だけでなく、より良い仕事に就くために英語を習得する社会的背景も大きく影響しているようですね。
私がフィリピンの大学の寮で生活していたとき、英語が得意なフィリピン人は他のフィリピン人から一目置かれていました。
発音もアメリカンアクセントになるように、話していた印象があります。
フィリピンで英語を学ぶという選択肢
フィリピンでは英語が使われていることから、語学留学先として近年「フィリピン留学」が人気を集めています。
フィリピン留学へ行かれる方の多くが、「初めての留学」、「親子で留学したい」、「英語が全然話せない」といった初級者から中級者の間になっていますね。
というのも、フィリピン人の講師も第二外国語として英語を学習しているので、英語学習者の気持ちが分かる教え方ができるんです。
確かに、英語を話せない痛みがわかる講師の方が、より話を理解できますよね。
また、フィリピン留学が人気のポイントとしては下記。
■フィリピン留学が人気の理由
・一人一人にあったマンツーマン授業
・衣食住のサポートが充実した勉強に集中できる環境
・現地での物価も安く、留学のコストパフォーマンスが高い
・コミュニケーション能力が高いフィリピン人の国民性
・日本からフィリピンへ近く、時差も1時間
私自身、6年間留学カウンセラーとしてフィリピン留学をご案内していました。
大学生やキャリアアップで留学をしたい、お子様の英語教育のために親子留学したい、リタイア後に海外旅行をするのでなど理由を様々です。
我が娘もフィリピン留学を2回経験していますよー。
英語に対して自信をもって、海外でもなんとか生活できると成長して帰ってきました。
英語を教えてくれるフィリピン人の先生の人柄にも魅了されていましたね。
娘の留学体験談もぜひ読んでみてください。
まだまだ、コロナ禍でフィリピンに留学できない状況が続きますが、フィリピンの語学学校が、オンライン留学の提供を始めています。
オンライン留学のまとめ記事も是非参考にしてみてくださいね。
おわりに
いかがでしたか。
なぜフィリピン人が英語を話せるかについて解説しました。
フィリピンでは英語が公用語ということを知らなかった方もいたのではないでしょうか。
基本的に、英語が話せれば現地での生活には困らないです。実際に私もフィリピンへ何度も行っていますが、レストランやホテル、カフェなど行っても、ほぼほぼみんな英語が話せますからね。
英語力を上げるために、フィリピン人から英語を学ぶことも選択肢として是非検討してみてください。