フィリピン留学のエージェントでカウンセラーをしていたこともあり、スービック(Subic)を訪問しました。
スービックを訪問して感じたことは、スービック経済特区内はフィリピンじゃない!!
ごちゃごちゃしていなくて、道が広く、海もセブより近くにあり、整った街並みでした。
フィリピン大好きな私でも初めて知らなかったスービック経済特区(SUBIC BAY FREEPORT ZONE)は、皆さんにとっても未知のエリアですよね。
「スービックってどこにあるの」
「スービックの情報を集めたい」
「スービックの観光スポットを知りたい」
今回は、スービック(Subic)の知られざる魅力について、ご紹介したいと思います。
※スービック経済特区(SUBIC BAY FREEPORT ZONE)⇒スービック(Subic)と表現しますね。
スービック(Subic)の基本情報
スービック(Subic)という名前は、現地の言葉で「hubek(head of a plow:(耕作用の)すきの頭)」が由来と言われています。
現在の「Subic」という名前になるまでには、
「Hubek」➩「Subiq」➩「Subig」➩「Subic」
と植民地として統治したスペイン、アメリカの影響やそれを聞いて伝えた人の発音によって、変化してきたと言われています。
フィリピンは他国の植民地としての長い歴史があるため、それが地名に影響しているというのはどの地域名にも共通する特徴ですね。
Subic経済特区の人口:104,771人(2015年)
歴史
スービック(Subic)は、1884年にスペイン、1898年の米西戦争以降はアメリカの海軍基地として使われてきました。
しかし、ちょうどスービック海軍基地の使用期間の延長を交渉をしている最中に、同じアメリカの基地であったクラーク付近のピナツボ山が噴火してしまいました。
その影響でアメリカは、クラーク空軍基地を返還することが決まりました。
一方、スービックは継続して使用することを望んでいたアメリカですが、フィリピンの上院は反対し、1991年11月26日にスービックも同じ時期に返還されました。
その後、スービックは、経済特別区(Subic Special Economic and Freeport Zon)と指定され、大統領直轄のスービック湾都市開発庁(SBMA)の管轄下に置かれ、今に至っています。
スービック(Subic)はどこにあるの?
スービックは、フィリピン最大の島「ルソン島」のサンバレス州にあります。
マニラから車で約3時間、クラークから車で1時間の場所にあります。
現在は、成田空港・関西空港からのクラークまでの直行便があるので、マニラ空港からではなくクラーク空港から車でスービックへ向かうことをオススメしますね。
スービック(Subic)の気候
スービックの年間平均最高気温は31℃、平均最低気温23℃となっており、年間を通して高い気温です。
平均気温が高い月は5月、平均気温が低い月は12月です。
続いて、年間の降水量を見てみましょう!
フィリピンは雨季と乾季に分かれていて、2019年のスービック月別降水量から「乾季(1月・2月・3月・4月)」と「雨季(5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月)」となります。
私も夏にスービックを訪問しましたが、雨が多くて、道路が冠水していました。
降水量からわかるように、7月・8月・9月は月のほとんどが雨が降っている状況です。
常夏フィリピンイメージするとちょっと残念に思うかもしれませんね。
スービックを訪れるなら、12月から4月がオススメです。
スービック(Subic)の魅力
Subicの魅力について見ていきましょう。
治安がとても良い
スービック経済特区は治安をとにかく維持するための様々な対策が取られています。
フィリピンの治安が心配という方は、迷わずスービック経済特区がオススメです。
さて、どんな特別なルールがあるか見てみましょう!
- スービック経済特区内への出入りは、全ての人間が警察によってIDをもって入退場を管理され、特にフィリピン人が自由に誰でも入れるエリアではなく、堅固なゲートでは警察が24時間入出場をチェックしています。
- 住民に対しての警察官の人数が多い街となっています。
- 他のフィリピンのエリアと比較して、交通ルールも厳しく、シートベルト着用の義務やその他ルールが日本のように整備されている。
- フィリピンではあるが、スービック経済特区内は独自の法制度を持っている自治区となっており、代表例としてはフィリピンで唯一銃の所持を認められていません。
- Subic経済特区内に入れる乗り物は、許可を得た乗り物しかしか入ることができません。
- アダルトエンターテイメントも禁止されている
- ジプニーやトライシクルに代わって、FBというバンのような乗り物や、タクシーが移動手段とされ、FBもタクシーも区間で運賃が決まっているため、交渉やぼったくりなどを心配する必要がありません。
クラーク経済特区内も同様ですが、スービック経済特区内でも女性一人でジョギングできたりします。
しかし注意して欲しいのは野生の動物(さる)などに出くわすことがあるかも。。。。。
良い意味でフィリピンらしさを感じない街並み
フィリピンで最も治安の良いフィリピンのモデル都市です!
海外からの企業誘致にもとても力を入れています。
先程紹介した治安の為の法整備でもわかるように、フィリピン視点ではなく、世界基準での環境を提供すべき街づくりをしています。
スービック(Subic)内の企業リスト
実は、Subicの人口は、約80%が外国人居住者です。Subic経済特区内で働くフィリピン人のほとんどがオロンガポ(Olongapo)という経済特区に隣接した街に住んでいます。
フィリピンのアジア感あふれる雰囲気が大好きだという方は、オロンガポ(Olongapo)を訪れることもできますよ。
様々な観光スポットがある
スービックには、広大な敷地と海・山を利用したアクティビティや観光スポットがたくさんあります。
そんな立地を利用して作られた「アヤラ財閥が開発したリゾート施設(ANVAYA COVE)」会員制クラブもあり、フィリピン国内外のお金持ちの人たちのリゾート地として有名です。
スービック(Subic)観光おすすめスポット
カマヤン・ビーチ・リゾート・ホテル(CAMAYAN BEACH RESORT HOTEL)
ホテルもあるので、海のアクティビティをたっぷり楽しむことができる施設です。
カヤック・パドルボート・シュノーケリング・フリスビー・バレーボールがレンタルできたり、バーベキューなどもできるので、お友達やご家族で行くにはオススメですね。
- 営業時間:24時間(ホテルがあるので)
- 住所:2222 Subic, Zambales ,Camayan Wharf, West Ilanin Rd., Subic Bay Freeport Zone
- 入場料:大人500ペソ、子供420ペソ、シニア400ペソ
すぐ隣にイルカやアザラシなどのショーをおこなっている「Ocean Adventure公式WEBサイト」もあるので、是非一緒に訪れてみてください。
ズービック・サファリ(ZOOBIC SAFARI)
ズービックサファリは、フィリピンで唯一トラがいるサファリパークです。
トラが、サファリバスの上に載ってきたりと、ドキドキハラハラするような体験ができるので、子供も大人も楽しめむことができるでしょう。
それ以外にも動物へのエサあげ体験、ジップライン、ショー、ナイトサファリ等と、1日では遊びつくせない充実した施設です。
- 営業時間:8時から16時
- 住所:Group 1 Ilanin Forest, Forrest Adventure, Subic Bay Freeport Zone
- 入場料:大人695ペソ、子供595ペソ(身長約91cm以上121cm未満)、子供無料(身長約91cm未満)
パムラクラキン・アエタ・フォレスト・トレイル(Pamulaklakin ATEA Frest Trail)
原住民族のアエタ族と一緒に回るトレッキングツアーに参加することができます。
アエタ族のガイドで、アエタ族が暮らすパストルカン(Pastolkan)へ行ったり、野草や樹木から薬を作る方法やその効能などを教えてくれるので、自然に密着した昔ながらの知恵を知ることができます。
一番短いコースで30分ぐらいで、2時間ぐらいのコースもあり、真夏でもジャングルの中に入るとひんやりして快適です。
しかし、蚊の多い季節(雨季)は、必ず虫よけやかゆみ止めは持っていきましょう!!
- 営業時間:8時から16時
- 住所:Pamulaklakin Trail Subic Bay Freeport Zone 2222 Zambales
- 入場料:50ペソ~
Pamulaklakin ATEA Frest Trailの詳しい情報はこちら
バタフライガーデン(Butterfly Garden)
数百もの様々な種類の蝶が囲まれたお庭の中にいます。蝶が指や腕にとまったりと日本ではなかなか味わえない体験ができる場所。
ガイドさんが、蝶や森林について説明してくれます。
子供には楽しい体験ができる上に、夏休みの自由研究にしてしまうのもいいですよね。
- 営業時間:7時から23時 ※クリスマスとお正月を除く
- 住所:Group I ilanin Forest, Forest Adventure Park, Subic Bay Freeport Zone
- 入場料:大人300ペソ、子供250ペソ
おわりに
いかがでしたか。
スービック(Subic)は、フィリピンの他都市と比べて、フィリピン人に対する外国人居住者の比率が高いエリアとなっています。
そのため、レストランも日本食、中華、韓国料理、ステーキハウスなども充実しています。
最近はマンツーマン授業を受けられるフィリピン留学の人気が高まっています。
フィリピンで皆さんが心配するのは「治安」ですよね。
24時間警備体制が整っているフィリピンで最も安全な街「スービック」の語学学校を検討するといいでしょう。